がん看護の研修を受けました
こんにちは。看護師の佐藤です。
今回益田さんを迎えがん看護を学び、どんな支援が必要なのか、がんと診断され本人だけではなく周りに与える影響、そのことを在宅で支える看護師の役割を学ぶことができました。
誰もががんの疑いや診断を受けた時、絶望感、不安と言った気持ちになるのではないでしょうか?
私も怖いし生きる希望を失います。
本人もそうですがその人に関わる全ての人にも同じように失った時の喪失感、生きる希望の消失と言った感情が生まれてきます。その事をがんサバイバーと言う事をしりました。
がんになり周りへの影響や生き方を必死に考えどんな治療が行われるのか生活はどうなるのか、など精神的なサバイバル状態になると学びました。
がん治療の一つに化学療法があります。
がんの進行度や種類によって化学療法の目的が違います。
①ガンを完全に治してしまう目的の治療
②がんの再発を防ぐ治療
③がんの進行を遅らせる治療
④がんによる症状緩和目的の治療(がんによる痛み、がんの転移による痛み、腸閉塞などの緩和)
在宅では延命や症状緩和、QOLの質(生活の質)目的で治療している利用者さんを対象に看護(ケア)を行っています。
治療によって痛みは取り除けても心のケアを一緒に行うことが大切です。本人はもちろんのこと、家族の介護負担、その後の精神的な負担が高いため私たちの傾聴スキルを磨き上げ、相手の関心、考え方、意図、感情や置かれている状況など全てに関心を持ちケアさせていただきます。
とても深く簡単にはいかず個別性を知るには病態の理解、精神状態や社会的状況などさまざまな視点で看ることがもとめられます。わかっているつもりでもなかなかそうは行きませんがしっかり受け止めチームでの関わりが大切だと感じました。
今回の学習を通して、がんの治療の目的や病気を抱えた人とその人を支える3つの柱の存在(関係存在(人間は過去に経験した様々な出来ことを通して将来への希望・目標に向けて今を生きている存在である)、時間存在(人の存在は他者から与えられる生の存在と意味の成立には他者との関係が必要である)、自律存在(例えばケアに対してどのように辛いか掘り下げて聞く。人間は自己決定できる自由が与えられている存在である)の村田理論を知りました。
村田理論を学んだ事でどの軸にアプローチしたら利用者さんをはじめ関わる人が満足した生活が送られるのか、アセスメントし介入していくための道標を学ぶ事ができました。
この場をお借りし謝辞申し上げます。
看護師は生涯勉強です!さらに学びを深め質の高いケアが行えるよう頑張りたいと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございました。